宝塚宙組の今後はどうなる?いじめ加害者は退団することになるの?

宝塚

宝塚歌劇団宙組(そらぐみ)の劇団員(生徒)が9月に自宅マンションから飛び降り、死亡した事件は、いまやテレビや週刊誌、インターネット上で毎日更新されているニュースです。自殺とみられていますが、その原因は、長時間労働と上級生(先輩)からのパワハラと言われています。

もともと、宝塚歌劇団はすみれコードと呼ばれる「本名、年齢は明かさない」など秘密を守る制度があり、それがファンの夢をかなえていた部分もあります。

ただ、その秘密主義、隠蔽体質が今回の事件を大きくしたという事実は、否定できないものと思います。

今回は、宝塚歌劇団宙組の

今後は?

今後の公演は?

加害者の現在は?

について調べてみました。

宝塚宙組の今後はどうなる?

亡くなった劇団員・有愛(ありあ)きいさんは、宙組の所属。9月29日(金)に初日を迎えたミュージカル「PAGAD(パガド)~世紀の奇術師カリオストロ」とショー「Sky Fantasy!」に出演中でした。その宙組生が、公演期間中の9月30日に突然の自殺ということで、30日の公演は行われましたが(有愛さんは休演扱い)、10月1日(日)~11月5日(日)の宝塚大劇場公演は全日程休演になりました。また、11月25日(土)から行われる予定だった東京宝塚劇場の公演も12月14日(木)までの休演が決まっています(公演自体は12月24日までの予定)。

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この公演は、新トップスター・芹香斗亜(せりか・とあ)さんとトップ娘役・春乃(はるの)さくらさんのトップお披露目公演だったのです。そんなおめでたい公演の最中の事件…。今後、宙組はどうなってしまうのでしょうか。

11月10日に遺族側の弁護士が行った会見によると、有愛さんの自殺した原因は、

月250時間を超える時間外労働

複数の上級生による暴言などのパワーハラスメント

とのことでした。

一部報道によると、パワハラをしたのは、現トップの芹香さんと組長の松風輝(まつかぜ・あきら)さんを中心に上級生何名か、そして、2年前にヘアアイロンを当てたとされる天彩峰里(あまいろ・みねり)さんと言われています。

それに対し、11月14日に劇団が、外部弁護士らによる調査結果の公表と会見を行いました。

そこでは、遺族に謝罪する一方、時間外労働は1カ月に118時間以上、パワハラは確認できなかったとされました。

遺族側は、この会見に反論、「長時間労働と上級生からのパワハラを認め、謝罪と賠償を」と求めました。

後々の調査によると、歌劇団の外部弁護士には、宝塚歌劇団を経営する阪急電鉄のグループ会社役員が入っていたとのことで、”外部弁護士”とは程遠く、それに対する批判的な意見が相次ぎました。

渦中の宙組の今後ですが、ファンの間では、

「宙組は解体すべき」

「今年の公演はやめるべき」

という意見があります。

一方で、

「今すぐ公演を再開してほしい」

「芹香さんに続けてほしい」

という意見と真っ二つに分かれているのが現状です。

11月22日には、兵庫県労働基準監督署が宝塚歌劇団に立ち入り調査を実施したとのことです。

ようやく“第三者”のメス 宝塚歌劇団に労働基準監督署が立ち入り 劇団100年の歴史の影に迫る

また、11月23日には、宙組の劇団員らが、労働環境の是正を求める意見書を提出したというニュースが発表されました。

宝塚歌劇 劇団員らが「意見書」を歌劇団に提出 労働環境の是正を求める 14日の会見では公表されず

今後は、劇団次第ですが、自らの労働環境やパワハラを認め、遺族にきちんとした誠意ある謝罪をしない限り、宙組の公演再開は難しく、前に進むことはできないのではないかと思います。

宝塚の今後の公演は?

宝塚歌劇団は宙組以外に花組、月組、雪組、星組と4組ありますが、そのほかの組の公演はどうなるのでしょうか。

現在、公演中なのが、花組の全国ツアーのみで、ミュージカル「激情-ホセとカルメンー」とショー「GRAND MIRAGE!」(12月12日まで)です。

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また、現在休演中の雪組ですが、ミュージカル「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイルーBoiled Doyle on the Toil Trail-」とショー「FROZEN HOLIDAY(フローズン・ホリデイ)ーSnow Troupe 100th Anniversaryー」は12月1日(金)から再開予定です。

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また、年内には花組のトップスター・柚香光のスペシャル・コンサート「BE SHINING!ー華麗なる時ー」も開催される予定です。

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本来は初日が11月10日だった雪組公演ですが、雪組には、有愛さんの双子の妹・一朱(いちか)あおさんが所属しているため、再開に時間がかかったとみられます。ただし、10月の月組・東京宝塚劇場公演や星組・博多座公演も予定どおりに行われたことから、今後は、宙組以外の公演はおそらく行われるであろうと予想されます。

しかし、先ほどの労基署の立ち入り検査や、新たに立ち上げられたという第三者委員会の結果によっては、公演が難しくなる可能性もあります。

ファンの意見はいろいろありますが、中には「もう宝塚なんて見られない」という意見がある一方、

「公演を見てうれしかった、素晴らしい」という意見もあります。

劇団が今後どんな選択をするのか、本当に気になります。

宝塚のいじめの加害者の現在は?

加害者とされる芹香さんの現在ですが、「週刊文春」によると、自宅待機を命じられているとか。松風さんや天彩さんについては不明です。が、身動きがとれず、劇団に出入りはできない状態かと思われます。

加害者とされる方々を心配する声も聞かれます。

しかも、天彩さんにいたっては、宙組東京公演後、月組に組替えすることが決まっていました。天彩さんは人気も実力もあるため、次期月組娘役トップになるのではないかという噂も出ていたほどです。

加害者とされる方々が本当にパワハラやいじめをしたならば、きちんと遺族に謝るべきだと思います。それをしないと、宙組は路頭に迷ってしまいます。今後はないと言っても過言ではありません。どうか真相を解明してほしいです。

【まとめ】宝塚宙組の今後の活動は?

以上、宝塚歌劇団宙組の今と今後についてお話してきました。

まとめますと、

宙組の今後は歌劇団の対応次第

宙組以外の組の公演は予定通り行われるのではないか

加害者とされる劇団員の今は不明

ということが分かりました。

数年前、我が息子が小学生のとき、担任の先生がこう言いました。

「今は、その子が”いじめ”だと思ったら”いじめ”になってしまう。昔は”いじめ”ではなかったことが、今では”いじめ”になってしまう。そこを保護者の皆さんに理解してほしい」と。

今や被害者がいじめだと思ったらいじめなんです。そういう時代なんです。劇団には誠意ある行動を、ぜひ示してほしいと思います。

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